番組に楽しかったよ!
という感想がたくさん届き
初めてのメールの方も
たくさんいらっしゃいました!
(本当にありがとうございました♡)
当時の自分の旅のブログを元に
放送原稿を書いたのですが、
もう忘れてしまっていたことも多々ありました!
(記憶力よ!w)
自分があの時のパパやマンマと
同年代になって思うことは
きっとすごく体力的にしんどい時も
あっただろうなということ。
なのに、時間を見つけて
いろんな素敵な場所に連れていってくださったり、
深夜まで語り明かしたり、
本当の娘のように可愛がってもらって
素晴らしい思い出しかありません。
(思い出すだけでもすぐに泣けちゃいます。)
マンマに教えてもらったお料理や
当時の詳しい記録はたくさんありますので、
また番組でもお伝えできれば良いなぁと思います。
イタリアの結婚式
当時のブログのままをここに転記しますので、
ご興味のある方はぜひご覧くださいね♪
***
ワタシがイタリアの家族のところにお邪魔した初日は
たまたまマンマの姪子さんの結婚式だったのです
ありがたい事にむこうから是非にと
ご招待してくださいまして
お言葉に甘える事にしました
「会っていきなり結婚式なんて・・・」
と戸惑いは隠せなかったののですが
お宅に到着するや否や
結婚式の為に集まった親類の方々
総勢20名ほどのみなさんとランチを共にし
その和気藹々とした楽しい雰囲気に
不安は一掃されました
結婚式、披露宴の最中も
それにまつわる移動も
こちらをリラックスさせる為の
さり気ない心遣いが随所に感じられ
終始胸が打たれっぱなしだった事を覚えています
おかげで緊張するどころか
飲めや踊れやの楽しい雰囲気に
ついついハメをはずしてしましました
そんな楽しい雰囲気を少しでもお伝えする事ができたら。。。
と思います
***
約束の3時、身支度をして下に降りていくと
男性陣が「キレイだキレイだ」と
褒めちぎりながら出迎えてくれたので、照れながらもほっとした
カトリック挙式なので地味な服を着た方が良いか随分迷ったが
赤や黒の花がたくさんついた
思いっきり派手なワンピースを着てしまい、内心どきどきだったのだ
女性があまり見当たらないなと思ったら
「時計を指しながら用意が遅い」とこっそり愚痴り始める
でも女性陣が現るとそんな事はおくびにも出さず、
みんな歓喜の声をあげて「キレイだキレイだ」と褒めちぎるのだ
おそるべしイタリアの男達
服装はカジュアルな人から本格的な人までさまざま
でも日本の方が派手な事間違い無し
楽しく歓談しながら全員が揃うのを待って
花嫁の家へ向かう
花嫁の家では立食形式で
軽くお酒を飲みながらまたまた歓談
パイやサンドイッチなど
長女エレナが気を利かせて持ってきてくれる
パパは会う人会う人紹介してくれる
1時間程待ったところで花嫁の用意ができたようだ
我々は一足お先に外に出て、新郎新婦の登場を待つ
階段から降りてくる二人
拍手が鳴り止まない ホントにお似合いだ
2人の車の後に続いて式を行なう教会へ向かう
教会についたのは4時30分ごろ
外は異常気象で4月だというのにものすごい寒さ
結婚式が始まるとわかると
街の子供達がぞろぞろとついて来る
教会に入るとみんな寒い寒いと口を揃え、
マンマはずっとワタシの手をさすってくれていた
席に促され驚いた 部外者なのに前から2列目
マンマとエレナとワタシ
パパ達は後ろの方にいる いいのだろうか?
みんなの話し声が鳴り止まぬうちに結婚式は始まった
神父さんは最初から饒舌に話し始め、
皆ケラケラと笑い転げる
カトリックなので厳粛な式を想像していたのだが、
至ってリラックスムード
遅れて入ってきた男女がそそくさと一番前の席に座る
驚いた事になんと花嫁の父親と母親だった
マンマがこっそり理由を聞く「車がちっとも止められなかったのよ」
まわりはクスクス笑い出す もう止まらない
賛美歌斉唱の時もみんなやたらとしゃべっている
そんな和やかな雰囲気の中花嫁も泣くどころかおおはしゃぎ
式は1時間以上にも及んだ
寒いのを除けばちっとも肩の凝らないとても楽しい式であった
終わってからもなかなか2人は退場しない
皆新郎新婦の元へ詰めよりハグやキスや撮影を繰り返す
寒いしライスシャワーまで待てないとマンマが言い出した
外へ出ることにする 何と新婦の母も一緒に・・・
寒さを回避して向かったのは
教会近くのこじんまりしたBAR(バール)
立ったままエスプレッソをすする
マンマの妹(花嫁の母)は娘の結婚式だというのに
まったく普段調子という感じでユーモラス
知り合いと会う度に普通にぺらぺらおしゃべり
イタリア人はホントにおしゃべりが大好きだ
あったまったところで教会へ戻ると、やっと新郎新婦がでてきた
みんなすごい歓声と勢いで取り囲むので残念ながら見えなかった
すっかり日も暮れ披露宴へ
マンマの職場でもあるリストランテが会場
白亜の大きな建物で、
とっても美しい中庭がついている
その中庭を眺めながらの立食パーティーがテラスで行なわれていた
みんなカクテルやワインを飲みながら自由に食べ物を取っていく
フルーツの串刺しやチーズ各種、目にも美しい軽めのスナックが並ぶ
パパはいそいそとあれこれ持ってきてくれたが、
寒いのであまり食べられない
紙コップに入ったズッキーニのフライが揚げたてでおいしかったが、
一口でギブアップ
夜になりますます突風が吹き荒れる
寒い!寒すぎて感覚がなくなってきたのでトイレへ避難する
しかし何食わぬ顔で談笑や食事を楽しむイタリア人 たくましすぎる
7時頃ようやく大音量のバンド演奏が鳴り響く会場内へ入ることが出来た
外から見るよりか遥かに広く、聞くと出席者は180人もいるのだそう
新郎新婦の入場も全然畏まった感じはない
花嫁はやたらと手を振って大サービス
乾杯して待つ事30分
ようやく最初の料理生ハムののったパイナップルが
半分サイズでやってきた
見た目で満腹中枢が刺激されそうなボリューム
後の料理の為半分以上残す事にした
食間の長さにびっくり 延々とおしゃべりタイムが続く
ワタシの満腹中枢はどんどん刺激されていく
30分程経ってようやく次の料理
ラビオリミケランジェロ
(オレンジ風味のクリームソース)が運ばれる
信じられない程美味しい
今回の滞在で最も感動した料理のひとつだ 難なくたいらげた
またまた30分程経って
3品目のズッキーニとズッキーニの花のリゾットがやってきた
すごくおいしかったのだが、
結局半分以上残してしまう
残念ながらここで私のお腹は打ち止めとなってしまった
みんな口に合わなかったか
心配してくれるがそうではない
美味しいのにどう頑張っても無理なのだ
この後サラダ、コロッケ、鶏肉のグリル、牛肉のステーキと続いたのに
ワタシとしたことが。。。
日本人の中ではかなり食べられる方だと自負しているが、
イタリア人にはちっともかなわなかった
披露宴は取り立てて何がある訳でもなく、
ひたすらおしゃべり
たまにバンドにあわせて口ずさむくらい
席を移動しては違う相手としゃべっていく
ワタシも気が付けば会ったばかりの何十人もの人と会話していた
日本では有り得ない事だ
夜中になるとさすがにみんなの顔に疲れが見え始めた
あくびをこらえて頑張る人々
もう耐久レース状態 始まってからとうに5時間は経っている
ここで照明が落ち、フリザンテ(スパークリングワイン)が振舞われ
新郎新婦が再入場してダンスを踊りだす
ようやく披露宴ぽい感じになってきた
dolceのトルテとフルーツが運ばれたのが午前1時すぎ
この時間には我が胃腸もすっかり復活し、
難なく食べる事ができた
おひらきになってからも花嫁にプレゼントを渡したり、
また立ち話をしたりで結局2時ごろまで会場にいた
楽しい夜はいつまでも離れがたい感じでふけていったのだった・・・
あくる日花嫁の家へ招かれ、
前の日の残りのオードブルなど軽めの食事でおもてなしを受けた
奥の部屋に案内されるとそこには
皆からの結婚祝いとカードがぎっしり飾ってあった
主にキッチン用品なところはさすがイタリア
他にもインテリア用品やお花などが所狭しと並んでいた
その品々を眺めながら、
昔の花嫁のシャシンを見せてもらったりしながら
コンフェッティ(おめでたい時に食べるレーズンの入った砂糖菓子)
を食べていたその時
娘さんの幸せを願うお母さんの言葉に
思わずぐっと来てしまった
式での様子とはうってかわって少し淋しそうな顔をして、
マンマに励ましてもらったりもしていた
後からしみじみ・・・これもまた
陽気なイタリアの結婚の裏側に隠された事実なのだ