叔母に言えなかった初恋の人との対面

上岡龍太郎さんがお亡くなりになりました。
上岡さんといえば、忘れられない思い出があります。

小学校3年生くらいの頃、
父と一緒に日曜日に観ていたラブアタックという
ひとりのかぐや姫を数人の男性が
力比べや歌などのパフォーマンスをして
取り合うという素人参加恋愛系番組で
司会をしていた上岡龍太郎さんに
人生初のひと目惚れw
殿方にときめいたのは
おそらく初めての経験でした照

それから時は経ち、中1の頃、
ひょうきん族の明石家さんまさん扮する
あみだばばあのキャラクターが大好きだったワタシw

それを知った大阪に住む叔母が、
さんまさんが出ている
大阪ABCラジオの公開生放送に誘ってくれたので
学校をサボって名古屋から新幹線に乗って
ひとりで観に行きましたw

その番組は
ポップ対歌謡曲という番組名で
名古屋在住だった自分は
どんな内容か?は知らず、
てっきりさんまさんのみが出る番組だとばかり思っていました。

当時、大人気だったさんまさんの周りは
若い女の子のファンが押し合い圧し合い状態
なのに何事にも積極的な叔母はすごい勢いで
「マミちゃん、さんまちゃんに
サインもろうてあげるから並んどくわ」
ともみくちゃの列の中に素早く入ってしまったのですw

ドキドキしながら叔母を待ち、
周りを見回せば、
何と、同じくその頃人気があった紳助竜助もいたので
人波を避けるように
慌てて脇のカウンターのところに身を潜めました。

その時、人だかりからポツンと離れ
緊張と不安でいささか挙動不審気味だったろう
田舎者の12歳のワタシを見かねてか?

「こんにちは。」

と声をかけてくれたおじさんがいました。

この声聞いたことがある!まさか!?!と振り向くと、
声の主はなんと、
カウンターで煙草を吸っていた
上岡龍太郎さんだったのです!!!

あまりにもビックリし過ぎて何も言えず、
頭だけ下げて逃げるようにその場を立ち去りました。

すると、さんまさんのサインをゲットしてくれた
叔母が「マミちゃん もろたで!」と
満面の笑みで人混みから出てきました。

叔母に「ありがとう」と言ったものの、
思いがけず、上岡龍太郎さんにお会いし、
声をかけてもらったことに
ビックリやら恥ずかしいやらで
終始うつむき無言になってしまい、
テンション高く喜ぶこともできず、
申し訳ないくらいに固まってしまったのです。
(ごめんね。叔母さん)

しかも、その衝撃で番組が始まっても
上岡さんを直視することが出来ずw
折角の豪華メンツでの公開生放送の内容も
殆ど頭に入ってきませんでしたwww

テレビでステキだなぁと思っていた上岡さんは
実際にお会いすると
もっともっとやさしい雰囲気の紳士で
後の好みの男性の指標となったのは
言うまでもありませんw
★番組でキングスマン好き(メガネ英国紳士好き)
といつも言っていますが
メガネ+スーツ+知的な男性がくそ好みなのは
実は上岡龍太郎さんから始まっているのでしたw
(ごめん、超どうでもいい話だけどwww)

そして、名古屋で喋る仕事に就いて以降
上岡さんへの淡い思いは尊敬の念に変わり、
上岡さんの出るTVは必ず録画して見ていました。
結婚して大阪に住んでからは
パペポ公開収録にもはがきを出しましたが
結局最終回まで一度も当たりませんでした涙

短時間の中に淀みなく整然と言葉を並べ
安定感のあるリズムとスピードで聞く人を惹きつけ、
ちいさな棘を大きなハートで操るように
大いなるユーモアにチクリとした皮肉を挟み
言葉の中にまるでスパイスを振りかけるように
問題提議も(時には問題発言もw)
さりげなく絶妙な塩梅でうまく混ぜ合わせる。

そんな巧みな喋りに
我々は大いに考えさせられ、
クスリと笑わせられ、
ホロっと泣かせられる・・・

本当に素晴らしい話芸の人でした。
こんな人はもう現れないと思います。

・・・ということで、
ここ数日ずっとYouTubeでひとり追悼しています。
★YouTubeに残っているパペポTVの最終回
まさかのこの時の公開生放送のメンバー3人が集まっています。
めちゃめちゃ面白いので
お時間あればぜひご覧になってください。
(このラジオの公開生放送のお話もしています)

https://youtube.com/watch?v=rmnMU9Z_R2Q


***
・・・しかし、上岡龍太郎さんは殿堂入りとしてw
他にもカッコいいなぁと思ったのは
映画「狼たちの午後」のアルパチーノと、
舞台「ハムレット」の当時の市川染五郎さん
(松たか子さんのお父さん)

・・・って、めっちゃ枯れ専やんwww
とあらためて小学校低学年の自分にツッコミ入れて終了します。
(長々とありがとうございましたw)

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